2011年2月26日土曜日

京極夏彦「塗仏の宴」


京極夏彦の「塗仏の宴」を読んでいる。

「宴の支度」「宴の始末」からなる2巻。

各600頁を超える長編だけど面白いのでサクサク読める。

ただ内容が難解かつ古い書物からの引用も多いので

全部の内容を覚えておくなんて不可能。

ある意味ドストエフスキーより覚えにくい。

ドストエフスキーの場合はロシア人の名前でだけど、

こっちは何かにつけて行われる醍醐味とも言うべき説明。

否、ウンチク?

ほんの一文だけど例えば、

『天孫邇邇芸命と木花咲耶姫の間に生まれた

 山幸彦こと彦火火出見命の御子が鵜葺草葺不合命で

 その御子が神倭伊波礼毘古命、これが神武天皇。』

こんな調子の文章が多々出てくる。

覚えられるかいっ!

まぁニニギとかはゲームとかで出てくるし

コノハナサクヤヒメノミコトは花博の「咲くやこの花館」を思い出す。

ゲームやら生活していて耳に残っている名称がこういう感じで

神話から引用されてたのかって事が結構あって面白い。

って言うかこういうのって普通は中学とか高校で習ってんのかな。

もっかい中高の授業受けたい気持ち。

今ならもしかしたら理解出来る可能性が無きにしもあらず。

画像の左は木花之佐久屋比売と表記されてるけど

おそらく木花咲耶姫毘売命と同じ人物だと思う。

右の人は有名な天孫ニニギ兄さんでっす。

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